ニューヨーク観光②:エリス島の移民博物館は期待した以上に面白い!

11月中旬に行った2泊3日のニューヨーク観光旅行。

今回は、自由の女神に行った後、誰もが訪れることになるエリス島(Ellis Island)についてご紹介したいと思います。エリス島観光は私にとっては、良い意味で期待を裏切られた思い出深い旅行となりました。

ちなみに関連記事は以下の通りですので、是非合わせてご覧ください。

ニューヨーク観光①:自由の女神はフェリーからが勝負!

ニューヨーク観光③:グラウンドゼロ 9.11の跡地の現在と2つの噴水

ニューヨーク観光④:金融のウォール街と夜景のブルックリン橋

ニューヨーク観光⑤:5番街無双!タワー、図書館、大聖堂

ニューヨーク観光⑥:セントラルパークと動物園

ニューヨーク観光⑦番外編:日本食専門店、荷物預り所

 

エリス島とは

前回の記事でも書きましたが、私は初めてエリス島と聞いたとき「なんじゃそりゃ?」という感じでした。おそらく多くの観光客も、自由の女神のチケットを買ったら勝手に含まれているエリス島のコースを見て、初めてその存在を知るのではないかと思います。行き方もこれといってなく、自由の女神に行ったらそのままの流れでフェリーがエリス島に運んでくれます。

エリス島とは、19世紀後半から約半世紀に渡って、アメリカにやってきた移民が最初に訪れていた島のことです。ここにはかつて移民局が設置されていて、いわゆる入国審査などをおこなっていたようです。ここを通過できれば晴れてアメリカに入国できたことから、希望の島とも言われていました。

最終的には、エリス島を通過した移民は1700万人にものぼりました。単純計算でざっと年間30万人!多くの人たちがアメリカンドリームを求めてここを訪れたことが分かります。自由の女神は自由の象徴ですが、実際のその実務はエリス島が担当していたということですね。

20世紀の半ばに移民局は閉鎖され、島はしばらく放置されていたようでしたが、現在は改装されて3階建ての移民博物館が設置されています。

エリス島の移民博物館
エリス島の移民博物館

 

移民博物館に行ってみよう

移民博物館の入場料は無料です!ちなみに、これはアメリカではよくあることなのですが、博物館の中は思ったよりも広く、思ったよりも多くの展示物があります。私も始めは30分くらい見て帰るかと思っていましたが、最終的には2時間以上も滞在してしまいました。アメリカはいつもそのスケールの大きさに驚かされます。

突然ですがここでさらに朗報があります!移民博物館に入ったら、すぐ右側にオーディオガイドを借りられるコーナーがあります。ばっちり日本語も用意されています。そしてなんと、タダで借りられます!入場料と合わせて料金がかからないのはうれしいですね。

オーディオガイド貸出所
オーディオガイド貸出所

 

なんでいきなりこんなことを紹介しているのかと言うと、私は館内に入ってすぐにオーディオガイドの存在は気づいていましたが、どうせ料金が高いのだろうと勝手に思い込んで借りなかったのです。そして帰り際にちょっと値段だけ聞いてみようと思ってスタッフさんに尋ねたら、なんと答えはタダ!深い後悔の念にかられながら博物館を後にしたのでした。。。ということで、この記事を読んで下さっている皆さんには同じ気持ちを味わって欲しくないので、ここでちょっと紹介させていただきました。

話を元に戻しますが、移民博物館では、移民の歴史について学ぶことができます。いつ頃、どんな移民が来て、どこに定住していったのかなどが事細かに紹介されています。

移民の歴史
移民の歴史

 

移民の居住地
移民の居住地

 

また、上の階に上がると、開けた空間が現れます。これはレジストリールームと言われる場所で、昔はここで順番に入国審査をおこなっていたようです。実際の船の乗客名簿も展示されていました。映画のゴッドファーザー2の撮影にも使われた場所です。

レジストリールーム
レジストリールーム

 

また、博物館内には実際の移民の写真も多数展示されていました。そして、その中には日本人の写真もあり、日本の歴史とアメリカの歴史がここでリンクしたことを発見できます。ここは、日系アメリカ人のルーツでもあるんですね。驚いたのは写真だけでなく、名前や年齢と言ったかなり細かい情報まで記録されていたことです。

日本人を含む移民の写真
日本人を含む移民の写真

 

また、いくつか代表的な移民の家庭にインタビューした内容や、彼らが本国から持ってきたもの、アメリカに来てからの生活様式なども展示されています。ヨーロッパやアジアをはじめ、本当に世界中から移民がアメリカに訪れていたことが分かります。

移民の生活様式
移民の生活様式

 

移民博物館の中には、病気などの理由でエリス島に足止めされた移民が生活していた空間を再現した部屋などもありました。当時の生活環境は劣悪(下記写真参照)で、中には長期間エリス島に足止めされたまま、命を落とした移民もたくさんいました。当然、入国審査に通らなかった人は本国へ強制送還されるなどして、家族が生き別れになるケースもあったようです。エリス島が希望の島と同時に、嘆きの島と言われるゆえんです。

エリス島の移民の宿泊施設
エリス島の移民の宿泊施設

 

博物館の展示を下の階から順に見ていくと、最後に突然ガラクタの山が展示された部屋にたどり着きます。それまでがひたすら移民の歴史を扱った展示だったため、始めはすこし面喰います。これは、エリス島が移民局としての役目を終えた後、しばらく放置されていて、廃墟となっていた状態を展示したものです。

廃墟化したエリス島に残されたガラクタ
廃墟化したエリス島に残されたガラクタ

 

廃墟化したエリス島の様子
廃墟化したエリス島の様子

 

なんでそんなものを展示しているのかと10回くらいツッコミを入れたくなりますが、これも一つのアメリカの歴史として記録したかったということなのでしょう。なお、エリス島は移民局の設置に伴って何度も埋め立てして土地と施設を拡大していきました。現在入れるのはそのうちの、移民博物館が建っている片側だけです。

移民博物館を出たら、島内を散策してみてください。リバティ島もそうですが、エリス島も島全体が公園のようになっていて散歩を楽しめます。そして、ぜひエリス島からもマンハッタンの写真を撮ってみてください。実はエリス島の方が、自由の女神があるリバティ島よりもマンハッタンとの距離が近いので、よりいい写真を撮ることができるんです。

エリス島から見たマンハッタン
エリス島から見たマンハッタン

 

散策が終わったら、桟橋に戻って帰りのフェリーを待つだけです。自由の女神のあるリバティ島行きの列と、マンハッタン行きの列で分かれているので、間違えないように気を付けてください。

今回はエリス島の移民博物館をご紹介しました。振り返ってみると、自由の女神よりもエリス島の方が私にとっては楽しめました。エリス島は現在の多くのアメリカ人のルーツにもなっている歴史的な場所です。自由の国アメリカを象徴するこの場所を、ぜひ皆さんも一度は訪れてみてください。

ということで、船の旅はこれで終わりにして、次回はいよいよニューヨークのマンハッタン観光についてレポートしたいと思います。乞うご期待!